ひととおりプレイを終えた感想は、ゲーム、とりわけオープンワールドゲームに対する遊び手の向き合い方が試される内容だったなと感じた。
表面だけでこのゲームを評価すると、かなり辛くなると思う。
主人公 芭月涼の表情は硬いままだし、誰彼構わず、“顔に傷のある男”を捜していることを伝えるRPGとしての硬直性は、今のゲームの価値観には合わない部分がある。
バトルも同じだ。「バーチャ」鈴木氏の最新作としては、おそらく本人がもっとも不本意だと思うのだが、3D格闘アクションとして「龍が如く」シリーズはおろか、「バーチャファイター」の水準にも到達していない。
全般的に動きが硬く、動きに連続性がなく、オープンワールドアクションでありながら物理演算周りの処理も甘い。「バーチャ4」ぐらいの感覚で多人数バトルが楽しめると期待しているユーザーにとっては、そのガチガチの“硬さ”に驚くのではないだろうか。
鈴木氏自身、過去のインタビューでこのゲームはアクションゲームではなくRPGだと語っており、涼は自身のテクニックではなく、
ゲーム内で修練のミニゲームを繰り返しレベルアップすることで強くなるシステムになっている。「バーチャ」に無数に存在したコマンド技も、LもしくはRで切り替えてボタンひとつで発動できるシステムになっている。
これは“ビギナー向けの措置”という見方も出来るが、いずれにしても「シェンムーIII」ではストーリーテリングが第1で、バトルは副次的なポジションとなっており、
バトルを期待しているファンにとっては残念なところかもしれない。
誰も期待してなかったけどやっぱり変わってなかった、ってのが正しいんじゃね
そっちのライブラリの問題じゃないの
逆に斬新だわw
時代に迎合しない頑固オヤジさを感じた
ファンが気になるのはNPCの人数と生活の様子だったり、インタラクトできるオブジェクトの数
これはどーみても色々とダメっぽいな
攻撃食らったやつのモーションが単調で軽い感じがするな
良くも悪くも変わって無かった
動画に味があるわ
今時、オープンワールドゲームで、このような作り方をしているゲームはほとん
どないはずで、言うなれば、他のゲームが3Dプリンターで生み出された作品だとす
れば、この「シェンムーIII」だけ手彫り、しかも手間暇の掛かる鳳凰像のような作
品だと言える。しかも今回、同じ内容で試遊時間をわざわざ3倍にしているという
ことは、鈴木氏はそこをじっくり味わって欲しいと思っているわけだ。
色んな意味で「なんというゲームだろう」と思わざるを得ないが、「Fallout」や
「Red Dead Redemption」のようなオープンワールドが好きで、「Bioshock」や
「Metro」のように厳密にはオープンワールドではないものの世界観が気に入った
タイトルについては、再度頭からなめ回すように遊び込んでしまう筆者としては、
早くこの世界に浸りきってみたいと思うし、このゲームはその期待に応えてくれる
深さがあると確信している。
「シェンムーIII」は未だにその全体像を掴ませてくれないが、鈴木氏は「IやIIよ
りもボリュームがある」とも語っている。鈴木氏の温故知新的な取り組み、今のゲ
ームシーンのトレンドに背を向けるような取り組みを世界がどう評価するのか注目
したい。
PS4の時代にこんな作品が出るとは…と言わせて欲しい
引用元: http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/ghard/1567399076/